インナーゴルフの本の書評
(ティモシー ガルウェイ著)
『インナーゴルフ』と言う本は、ゴルフをどのようにしたら自然に習得できるのか、ゴルフ競技で勝つにはどうしたら良いか、などがわかり過ぎるぐらい明白に書かれていると思います。
むしろ欠点を言うなら、わかり過ぎてしまって、自分でそれを探す面白みが少し無くなってしまうのではないかと言うことです。
ティモシー ガルウェイについて
著者の、ティモシー ガルウェイさんは、テニスがとっても上手で、15歳で、全米ハードコートテニスに優勝。ハーバード大テニス部主将、ハーバードの教壇にも立つ。
そしてその後、テニスの指導をしている時、技術的な形の指導をすればするほど、生徒さんが硬くなってしまい、どんどん打てなくなってしまった。
むしろ、ボールがどこにあるかとか、ラケットはどこにあるかとか、感じるようにさせたほうが、硬くならず、パフォーマンスがあがることに気づいたのでした。
それがインナーゲーム(インナーゴルフ)の始まりになるのだと思います。
外側から型にはめ込もうとするのではなく、自分の内側から、形を生み出そうとする手法になります。
これは、うまくいってるとか、いってないとか、結果に振り回され過ぎず、メンタル的なストレスも少ないと思います。
また、フィジカル面に対しても、自分の筋力や骨格や可動域に合った、自分なりのスイングでできるため、フィジカルストレスも少ないのではないかと思われます。
こんな物事の習得の仕方を発見し、レッスンオブザイヤーもとり、テニスからスキーに移植してみたり、そしてゴルフに移植してみたり。それがインナーゴルフとなり、それを本として出してきたのが、ティモシーガルウェイさんです。
インナーゴルフの本は
私のバイブル的存在
この本は、ゴルフを教えている私としては、バイブル的存在となっていて、理解し、深めると、プロゴルファーで言えば宮里藍ちゃんや、プロ野球選手で言えばイチロー選手など、各スポーツ界のトッププレーヤーの方々が言っている意味が、手に取るようにわかるようになってしまいます。
技術本でもなく、メンタル本でもなく、そのどちらにも位置づけできないような、あまり類を見ない希少な本であり、包み隠さず、的を得て全てを伝えているように感じる、素晴らしい本だと私は思います。