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“出す技術”と向き合う出来事

テニスの試合で大逆転を食らう

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私が「出す技術(インナーゴルフ)」の分野に興味を持つことになった出来事は、中学生の部活にまで遡ります。

私は軟式のテニス部に入っており、3年生の最後の試合で、もう少しで関東予選というところまで来ており、その試合もゲーム数が3対0でセット内容も3対0のマッチポイントまで相手を追い込んでいて、あと1ポイントとれば勝ちというところまで来てたのに、大大逆転を食って負けてしまいました。

一生懸命教えてくれた先生に対しての申し訳ない気持ちと、負けてしまって悔しい気持ち、どうして負けてしまったのかわからない不思議な気持ちでした。

いま考えれば、「いつも通り普通にやってさえいれば良かった」と思うのです。
その普通にやることが難しい状況に陥っていたとは思いますが。

では、どんな風に普通ではなくなっていたのか?一生懸命に思い出してみたいと思います。

もう勝てた!と思ったら、絶対に負けてはいけない!とも思えてきた。
お願いだから勝たせて!とか、相手にミスして!とかそんな逃げ腰の気持ちがあった。
このままの感じで行こう!とか、自分の中のルールを大事にし過ぎていた。
そのような状況だったと思います。

完全に結果を意識し過ぎていました。結果の事ばかりが頭をよぎって、肝心な今目の前のやるべきことが出来なくなった状況ですね。

集中できていないと言う見方も出来るし、とっても結果が大事でどうでもよいとは思えずがんばり過ぎているという見方も出来ます。

インナーゴルフを学んだ今だったら、ゴルフ自体の経験からも、18ホールのカップインをするまでは、何が起こるかわからない・・・と本心からわかっています。

もし中学のテニスのその場面に戻れたら、「そんなことを考えていても自分のプレイが出来なくなるだけだ!そんなことを考えずに、目の前の1打に集中しよう!」このことばかりを考えてプレイをすると思います。

結果がどう変わるか分かりませんが、自分の持ってる技量はそこそこに出せたと思います。

ゴルフでは、このような「出す技術」の問題がよく起こりますので、中学の苦い経験が非常に活かせていると思います。

指導者になった今では、その人がどのぐらいの技術を持っていて、どのぐらいその技術を出せているか、よく見えるようになりました。

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